前回に続き修理の記事になりますが、ブログのネタ的に増えていくかも。
以前書いた”いろんなネタがある”の1つはコレで、修理、整備待ちがいくつかあります。
状態確認
以前ツイッターでもUPしたのですが、フックにかけていたオーディオテクニカのヘッドホンのATH-A1000が何やらおかしなことになっていました。
かろうじてフックにはかかっていたのですが、ヘッドワイヤー部分は崩壊し、ヘッドホンの形を保っていませんでした。確認すると、本体ウイングアーム固定L側内部のネジ受けが↑の様に3つとも割れてしまい、ヘッドワイヤーが外れてしまってたというわけです。
オーテクのこのタイプは一般的なヘッドホンと違い、ヘッドバンドの代わりに3Dウイングサポートという機構で頭を支えます。ウイングアームが頭の形に合わせて動くので圧迫感が少なく、快適な付け心地で音楽を楽しめます。オーテクのヘッドホンはこの点が気に入っています。
ネジ受け部分の接着
ちょっと横道に逸れましたが、この3Dウイングサポートを形成するウイングアームの根元を固定する部分はネジ3本で止まっています。ネジ受けが割れてしまったので当然ネジで固定することはできません。
この部分を開けてどうこうすることは(ケーブル断線の時ぐらいで)基本的にはないので、接着剤やホットボンド流し込みで固定してもいいかも?って思いましたが、以前買ってからずっと放置していたプラリペアを使って割れたネジ受け部分を接着して元通りに直してみることにしました。
で、プラリペアで接着したのがこちら
プラリペアは初めて使いましたが、コツを掴めばサクサク作業が進みました。プラリペアの使用方法は公式等にあるので調べて頂いて…今回はニードル法を使って接着しました。最初は液剤と混ざった玉を接着部分に持っていくスピードと液量が足りなくて針の先で固まってしまいましたが、2回目以降は液を追加しつつ、ピンセットで掴んだネジ受けを接着面にあてがい素早く広げて固定できました。使用説明にあった「液はたっぷりと使う」がポイントですね。もちろん多すぎはダメですが、少なすぎると広げにくいし固まるのも早いしでやりにくかったです。液は揮発性が高いので余分な分は揮発するので大丈夫だそうです。
R側は1つも割れていませんでしたが、念のため補強しておきました。
ウイングアームネジの固定、組立
実はウイングアームが付いているパーツの根元も割れていたのですが、ここを修復するのはさすがに難しそうなのでそのままにしています。赤丸付けている部分にヘッドワイヤーのL字になっている部分を差し込んでから、本体にウイングアームごとネジで固定します。ヘッドワイヤーは2本あるので両側で合計4ヶ所に差し込むのですが、赤丸付けた部分以外全部割れているので組み立てがちょっと面倒でした。
30分ぐらい置いてからヘッドワイヤー、ウイングアームを固定、組み立てました。プラリペアは25度の気温で約5分で硬化するとありましたが、ちょっと長めに放置しました。ちなみに、5分後ぐらいでもガチガチにはなっていましたよ。
ウイングアームパーツ根元の割れをそのままにして固定しましたが、特にガタもなくヘッドホン装着もスムーズでした。でも今までよりも優しく扱っていきたいですね…まぁそんなに頻繁には使っていなかったのですけどもw
買ってからかなりの年月が経っているので、プラ部分の疲労が出てきてしまうのは仕方ないですね。あと、ヘッドワイヤー部分をフックに引っ掛けていたのも割れの原因になってると思います。金属とはいえ棒状のアーム2本でウイングアームプラ部分に引っ掛けて固定しているので、長期間ヘッドホン掛けやフックなどに引っ掛けると一般的なバンドタイプのヘッドホンよりも負担が高そうです。
これからはフックに引っ掛けるのではなく、↑の写真のように保管したいと思います。ちょっと場所を取ってしまいますが仕方ないですね。オーテクのこのタイプは他にATH-A700Xも持っているので同じ様に扱った方が良さそう。
それにしてもプラリペア、youtubeの修理動画で使用しているのを何度も見ていますが、実際に使ってみると便利なものだなぁって実感しました。液剤はちょっとキツイ匂いなので換気はしっかりしないといけません。
型取りやネジ穴も作れるようなので、今後色々とお世話になるかもしれませんね。
うまく使いこなしていきたいです。